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2020.06.02 ブログ
クリオネ
数年前に学会で訪れた北海道で、オホーツク海のマスコット『クリオネ』と初めて出会いました。
羽根を広げたような姿をしており、スースーと泳ぐ様は、神秘的で可愛くそれでいて上品です。
1月下旬に流氷がやってくる季節になると、流氷とともに北のほうからやってきます(速度は遅いですが流氷の穴に入り込んでいるため体の割に高速移動が可能です)。そして流氷が溶ける春頃に魚のえさになってしまいます。「流氷とともにやってきて、流氷とともに去る」とはこのこと。
ところでクリオネはオスでありメスでもあるそうですね。要は雌雄同体というやつです。産卵する卵の数は数百にもなります。生まれたてはなんと貝殻がちゃんとあるんです。そしてそのころは植物性プランクトンを食べるのです。
とはいっても悠々と泳ぐ天使、くねくねと動き、体も細くなったり変形させたり、見ていて飽きないクリオネです。実はまだまだ分からないことが多いクリオネで、生態の研究が今後さらに進められていくことでしょう。